こんにちは。まっしろです。
今日はこの記事に対する僕の意見をまとめてみます。
ものすごいブックマーク数を見ても関心が高いことが分かります。
ここにはコメントもたくさんありました。いくつか載せます。
Tedoymicorazon マタハラの典型的事例ですね。厚労省の解説資料に載せたらいい。
thesecret3 中小企業が経営の苦しさを盾にすれば従業員の権利は守られなくていいというのは、そろそろやめよう。景気の良いうちに。
nentaro 応募した時点で妊娠を隠しているのであればそれは労働者も問題あるよね。雇用後に妊娠判明するくらいなら産休取るまでに半年くらい時間があるのだから次を雇えば良いのに。
はてなブックマーク人気コメントより抜粋。
今回のお話の前提として、僕は運営されている保育園の内情を詳しく知りません。なので記事の内容だけで判斷は出来ません。この記事を読んだ時思ったことはものすごく悲しくなったということです。どうすれば良いのでしょうか。皆さんはどんな気持ち・意見がありますか?今回は企業側がどう対応すればいいのか。を考えてみます。
記事の大まかな内容について
働き方改革に関する会議で、自民・白須賀氏が妊娠・出産等に対する誹謗中傷になりうる「マタニティ・ハラスメント」発言をしたんじゃないかというものです。
「雇って1カ月後には実は妊娠して産休に入ると(言ってきた)。人手不足で募集したのに、それは違うだろと言った瞬間に労基(労働基準監督署)に駆け込んだ」 白須賀氏の発言 毎日新聞より抜粋
今までの経験(企業側からの話)
人材業界で働いていると、年に1~2回ほど中途・新卒の方が入社直後妊娠するという話は聞きます。企業側の話の気持ちとしては「ようやく採用出来たのに!」「なけなしのお金が!」「従業員が可愛そう」このような話を聞いています。企業側の気持ちはよく分かります。特に中小企業の場合は仕事を兼任している方も多く、採用をして人を雇うというのは、リスクを伴うことが多いです。失敗すれば仕事量はそのままですし、その年の予算が無くなってしまうので補充が出来ない場合もありますから。企業さんの状況はすごく分かります。。。。。そうなんですけど。。。。。
僕なりの見解※個人の意見です。
結論としては「企業としての責任を全うして欲しい」ということです。
他の人の負担が増えることもあるでしょう。社員が報われないこともあるかも知れません。様々な気持ちがあると思いますが、入社直後に妊娠した方も社員です。解雇は難しいです。妊娠がわかったのなら社内制度に則って支援をするのは当たり前です。もう1つは、会社の事業規模と事業計画や仕事と社員の生産性を考慮して、あらかじめ前もって動くことができていれば。。。とは高望みですかね?これが僕の意見です。以下考えの観点となるものです。
法律の観点
・事業主は、女性労働者が妊娠・出産・産前産後休業の取得、妊娠中の時差通勤など男女雇用機会均等法による母性健康管理措置や深夜業免除など労働基準法による母性保護措置を受けたことなどを理由として、解雇その他不利益取扱いをしてはなりません。(男女雇用機会均等法第9条)
・産前6週間(多胎妊娠の場合は14週間)(いずれも女性が請求した場合に限る)、産後は8週間女性を就業させることはできません。(労働基準法第65条第1項、第2項)
このように、産休は日本だと産前に6週間、産後に8週間取得することができるようです。最大14週間、場合によってはそれよりも長い産休をとることが保障されています。
社員として採用した場合も同じように対応します。出産後には育休が取得できます。1歳まで、場合によっては1歳6ヶ月や2歳まで育休を取得することができます。男性の育休制度も広がりつつあります。このように、妊娠した場合は法律によって女性は守られています。妊娠は何も悪くはありません。安心してください。
ちなみにパパも育休が取れるので、そちらは別途記事にします。
女性のライフステージの観点
ホルモンバランスが安定し、妊娠しやすいのは20代。このころなら体力もありますし、卵子も健康な状態なので、妊娠に適した年齢と言われているのです。妊娠年齢について知っておきたいこと | ニンアカ
大学3年女の子と就活について話をした時のことです。
男性と観点が違ったのは、女性としての「ライフステージ」を考えて就活をされていることでした。企業の女性の比率、出産後の仕事復帰についてなども調べて活動されていました。
それは、年齢を重ねるごとに出産の危険性が高くなることをわかっていて、出産の年齢も考えていました。
企業側は、この理解して採用を行う必要があると思います。それくらい女性にとっても家族にとっても大事なものです。
子供は日本の未来の観点
どんな状況であれ、妊娠はおめでたいことです。国・政府が強く推進してこなかったおかげで、合計特殊出生率は改善されず、少子高齢化社会に向かっています。人口が爆発的に多かった時代は日本は大きく成長しました(高度経済成長期)反対に今度は生まれてくる子供が少ない為に働き手がいなくなり、衰退の一途をたどりつつあります。あくまでリスクの話です。今の景気ももってあと数年でしょう。焦った政府の打ちてが「一億総活躍」というものです。これからの子どもたちは国の「未来」であり、国の「宝」です。それくらい大切な存在であることは間違いありません。僕はそう思います
女性と企業のすり合わせ
女性の妊娠しているか、そうでないかに関わらず、面接時・内定承諾時などに女性としての人生設計と会社として求めていることを話し合うことが大事だと思います。男性面接官では抵抗があるというのなら、女性人事や社員との面談の時間をつくり、しっかり話し合うことも必要だと思います。
同期の人事に聞くと
「妊娠などのイベントも有ると思いますが、1人前になるまで1~2年かかります。これからという時に出産などで休むことになると、会社としてはうまく事業が進まなくなるので、ざっくりでいいので、あなたの人生設計も含めて話して欲しい」
または
「会社も期待をしているので、1年くらいは頑張ってほしい。それでよかったら具体的な話をしたい」みたいな話を前もって話をするそうです。企業・女性の求めることを理解することで、お互い良い方向に進むと思います。
最後に
本心を隠して採用活動をすると、何かしらの場面でトラブルが発生します。将来、出産も考えているのなら、家族(彼氏も含む)と真剣にライフステージも話し合っておいたほうがいいです。僕の年代(入社3~4年目)になると、転職を考えての相談が多くなるのですが、将来を1人で考えていることも多いので、彼氏がいる方などには相手にも相談するように伝えています。
いかがだってでしょうか。皆さんの場合はどんなケースがありましたか?
妊娠・出産は女性だけの問題じゃないので、他人事には出来ず今回取り上げました。
何かの気づきがあれば幸いです。今日もありがとうございました。